Prohibition — 適用禁止条件
中核不変条件
「断罪が機能してしまう構造を信用しない知性」
断罪と称揚の対称性v2.1
称揚もまた安定化装置として機能する。 救世主を確定すれば因果は単純化され、判断は終了し、社会は一時的に安定したように見える。 断罪と称揚は、判断を早期に閉じるという機能において同型(isomorphic)である。
したがって、SNEは断罪が機能してしまう構造だけでなく、 称揚が機能してしまう構造もまた信用しない。
不採用条件
- 単一原因に収束する説明
- 責任主体が一箇所に固定される物語
- 読後に「これで終わった」と感じられる回収
- 称揚対象(救世主・成功物語・善意)に収束する説明v2.1
SNEを使ってはならない場面
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 即時意思決定 | 判断を保留する時間がない |
| 処罰・排除・ランキング | 断罪の正当化装置に転用される |
| 責任帰属を前提とする評価 | 中核不変条件に直接違反 |
| 反証不能配置 | 一次Wが演技になる |
| 採用・昇進の合否決定 | 断罪生成 |
自己破壊条件
SNEが「答え」として使われた瞬間、SNEは機能を停止する。
壊れない理論は悪用される。壊れやすい理論だけが道具として残る。
適用禁止判定器(フローチャート)
START: SNE適用を検討
[Q1] Useは「罰・排除・序列・合否」に接続するか?
YES BAN
NO
[Q2] Targetは「人」か?
YES
出力がその人の評価に使われうるか?
YES BAN
NO → Q3へ
NO → Q3へ
[Q3] Eの外部性は定義可能か?
NO
E₂除外で運用可能か?
YES LIMIT
NO BAN
YES → Q4へ
[Q4] 反証不能配置か?
YES BAN
NO OK
SNE Status
| Status | 意味 | 出力 |
|---|---|---|
| OK | 適用可能 | Magnitude + Profile + 一次W |
| LIMIT | 条件付き運用 | 上記 + 運用条件の明示 |
| BAN | 適用禁止 | 沈黙。代替提示もしない。 |
擬似整合の検知v2.1
倫理的に正しい題材や称揚対象に対してSNEを適用すると、 観測者の批判的距離が縮み、S・N・Eの分離が崩壊する。 結果として「整合的」という出力が生じるが、これは擬似整合(Pseudo-Alignment)である。
擬似整合の兆候
- S(実体)に解釈・能力・本質が混入している
- N(物語)が N_test・N_failure を欠落したまま高評価されている
- E(期待)が「望ましい未来像」にすり替わり、外部性を喪失している
- 「結局はあの人(あの企業・あの制度)が希望だ」という着地に至る
強制冷却手順
擬似整合の兆候を検知した場合、以下の手順で再観測する。
- Sを数量・配置・制度的事実に限定し、解釈・能力・本質を除外する
- N-Structure Cardを適用し、N_test と N_failure の欠落を空欄のまま明示する
- Eに「不都合な外部評価」を最低1つ含め、望ましい未来像はNに移す
設計上の意図的沈黙
禁止領域では代替手段も書かない。 装置が沈黙したとき、読者は初めて判断主体として立つことを求められる。